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ラストシーン

夜の灯火が錯綜
8ミリのフィルムに焼いた花模様
未来の相場は幻像
季節は明滅を繰り返し泳いだ

焦がした心のような
瞬く間に消えていく世界を
溶かした言葉のような
虚ろに染み付いた思いを

忘れたくないな
君が待つ海辺のシーンまで
煩わしそうに笑うなよ
消えてしまいそうな
星の数だけ数える
感情の隙間に
あの日の祈りを写して

声は届きそうもないな
真夜中過ぎた踏切の音が響く
目を瞑ったままでも見えるよ

交わした言葉も
いつか雑踏に埋もれるなら
胸の奥に刻んだ想いだけは

忘れたくないな
君が待つ海辺のシーンまで
はぐれないように繋ぐけど
消えてしまいそうさ
君と僕だけ見えた風景の隙間に
あの日の祈りを写して

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