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spring sense

答えが限られたような問いかけは

またつぼみを枯らしてしまうようで

​言葉に詰まる 帰り道の途中

寂れた停車場の前で

恋人たちはありきたりな愛情を交わす

三月の夕景が言葉を奪う

嘘をついて 知らぬ顔で笑う

置き去りにした想いは宙を舞った

記憶が湿っていくようで目を塞いだ

曖昧な感情の傍で

鵜呑みにする日々を呆れて笑った

君を想像しているよ

僕らは何も知らないまま

意味もなく春の影を辿って

「さよなら、また会おう」なんてさ

見知らぬ誰かにさえ手を振った

期待に溺れたまま未来を語る

悪い癖さ

あの頃の君を想像してるよ

このまま街が色付けば

​何かが変わる気がした

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